漁師の福分(共通語)

概要

 男は、海に行って魚捕りをしておったそうです。その人が魚捕るのは、大きな岩があったそうですね。この岩に上がってね、釣竿で捕る、また網で捕るといって、大漁ばっかりだったそうでね。ある女が、「あなたの家内にして」と言ってからね、嫁さんになったそうです。魚がたくさん捕れるから、「ありがとう」と言って、市場に持っていってあちこちに売ったんですね。するともう、大金持ちになってね、その女が、夫に対して、「もう、うちらはこんなに金を持っておる。こっちにいてはとおらんから、石垣市の市場にでも出よう。」と言った。主人が「そうできるかな。」と言うと、女は、「金もあんなに持ってるんだから大丈夫。」と。ずっといいところ巡ってですね、この辺だったらいいだろうと言って、「この辺は家はいくらで作るか。屋敷はいくらか。」と言って値段を求めたら、それを聞いた人は初めは貧乏な家の女だと思っていたから、どうせ買えないだろうと思っていくらいくらと値段を言ったら、女は「このぐらいは問題じゃない。」と、一回でお金出してね。ところが、それを聞いた人は、売る気がなかったから「これを売ったら自分達も難儀するから」と断ったそうですね。あの女はね、「いや、うちはなんと言ってもここでなければ駄目だ」と言っていたが、もうお互いに譲り合って、とうとう女が言うとおり、今の市場なんかみたいな、いいところで、家も屋敷も買って大きな店も開いてね非常な金持ちになったそうだ。それで女を笑っていた親なんかも来られてね、「どうも、ありがとう。」とお礼をしたという話があるよね。

再生時間:2:18

民話詳細DATA

レコード番号 47O160273
CD番号 47O16C015
決定題名 漁師の福分(共通語)
話者がつけた題名 妻の福分け
話者名 長田紀光
話者名かな ながたきこう
生年月日 18921219
性別
出身地 不明
記録日 19750805
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T7 大川1 B-15
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 日本民話の会発行    特集 石垣島の民話 P49
キーワード 漁師,金持ち,妻
梗概(こうがい)  男は、海に行って魚捕りをしておったそうです。その人が魚捕るのは、大きな岩があったそうですね。この岩に上がってね、釣竿で捕る、また網で捕るといって、大漁ばっかりだったそうでね。ある女が、「あなたの家内にして」と言ってからね、嫁さんになったそうです。魚がたくさん捕れるから、「ありがとう」と言って、市場に持っていってあちこちに売ったんですね。するともう、大金持ちになってね、その女が、夫に対して、「もう、うちらはこんなに金を持っておる。こっちにいてはとおらんから、石垣市の市場にでも出よう。」と言った。主人が「そうできるかな。」と言うと、女は、「金もあんなに持ってるんだから大丈夫。」と。ずっといいところ巡ってですね、この辺だったらいいだろうと言って、「この辺は家はいくらで作るか。屋敷はいくらか。」と言って値段を求めたら、それを聞いた人は初めは貧乏な家の女だと思っていたから、どうせ買えないだろうと思っていくらいくらと値段を言ったら、女は「このぐらいは問題じゃない。」と、一回でお金出してね。ところが、それを聞いた人は、売る気がなかったから「これを売ったら自分達も難儀するから」と断ったそうですね。あの女はね、「いや、うちはなんと言ってもここでなければ駄目だ」と言っていたが、もうお互いに譲り合って、とうとう女が言うとおり、今の市場なんかみたいな、いいところで、家も屋敷も買って大きな店も開いてね非常な金持ちになったそうだ。それで女を笑っていた親なんかも来られてね、「どうも、ありがとう。」とお礼をしたという話があるよね。
全体の記録時間数 4:42
物語の時間数 2:18
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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