猫が三匹産んであったって。この親猫は、浜に下りていつも蛸なんか魚なんか取ってきて子供にくれて、育てておったら、ある日は、大きい夫婦蛸が出ておった。これを取って今日は喜んで、「さあ、今日子供たちは、この二匹で大きくなされる。」と思って喜んでおるうちに、石垣の男の人に見つけられて、蛸も持って石垣に連れて行くって。親猫は、「自分は子供三名あっちに置いてあるけど、どうしようかね。」と嫌々とするのに、この石垣の人は、「どうしてもあんたを連れて行って、お家に鼠がいっぱい居るから鼠捕らす。」と連れて行ったらしいさ。そう言ったのに連れていってお米のご飯やらお魚のお汁やらくれるけれども、子供三人のことを思うと鳴いてばかりおるって、飲まれな、食われないって。「お前は、鼠捕らそうと連れて来たら、鳴いてばかりいるのか。」と言うから、「向こうに子供三名も産んであるから、子供のところに帰してくれ。」とお願いしてもこの旦那さんは、帰さないって。だからその子猫はよ、お腹が空いて、「今日もお父さん来るかね、明日もお母さん来るかね。」といつまで待っても帰って来ない。何も持って来ないでしょ。「俺らは野原に出てバッタや蛙なんかいろんな物を捕って食べないと餓死する。死んだらお終いだから、お母さんが帰って来るまで俺らは野原に出よう。」と、銘々(めいめい)野原に出て食べて大きくなって一人前なっておるって。このお母さんは、子供のことばかり思って鳴いておって縛られていて、帰ることもできない。これは猫(まやー)ユンタの話。
| レコード番号 | 47O340798 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C061 |
| 決定題名 | 猫ユンタ由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | マヤユンタ |
| 話者名 | 内間トミ |
| 話者名かな | うちまとみ |
| 生年月日 | 19031218 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県竹富町竹富 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T06 A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説、 歌 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 猫,蛸,魚,子供,石垣,男の人,親猫,鼠,米,お汁,飲まれない,食われない,お願い,帰さない,一人前,猫ユンタ |
| 梗概(こうがい) | 猫が三匹産んであったって。この親猫は、浜に下りていつも蛸なんか魚なんか取ってきて子供にくれて、育てておったら、ある日は、大きい夫婦蛸が出ておった。これを取って今日は喜んで、「さあ、今日子供たちは、この二匹で大きくなされる。」と思って喜んでおるうちに、石垣の男の人に見つけられて、蛸も持って石垣に連れて行くって。親猫は、「自分は子供三名あっちに置いてあるけど、どうしようかね。」と嫌々とするのに、この石垣の人は、「どうしてもあんたを連れて行って、お家に鼠がいっぱい居るから鼠捕らす。」と連れて行ったらしいさ。そう言ったのに連れていってお米のご飯やらお魚のお汁やらくれるけれども、子供三人のことを思うと鳴いてばかりおるって、飲まれな、食われないって。「お前は、鼠捕らそうと連れて来たら、鳴いてばかりいるのか。」と言うから、「向こうに子供三名も産んであるから、子供のところに帰してくれ。」とお願いしてもこの旦那さんは、帰さないって。だからその子猫はよ、お腹が空いて、「今日もお父さん来るかね、明日もお母さん来るかね。」といつまで待っても帰って来ない。何も持って来ないでしょ。「俺らは野原に出てバッタや蛙なんかいろんな物を捕って食べないと餓死する。死んだらお終いだから、お母さんが帰って来るまで俺らは野原に出よう。」と、銘々(めいめい)野原に出て食べて大きくなって一人前なっておるって。このお母さんは、子供のことばかり思って鳴いておって縛られていて、帰ることもできない。これは猫(まやー)ユンタの話。 |
| 全体の記録時間数 | 3:13 |
| 物語の時間数 | 2:58 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |