安里クヤマは、とても意地と力があったらしい。それでね、お芋取りに行くでしょ、必ず石はね、二個ずつ芋の上に乗せてから来て、このクヤマの屋敷の石垣に積んだらしい。それでマイフナーだから、「これは唄作らんとならん。」と言って目差主は唄を作って望んだけどクヤマは断ったから、目差主が、「なぜ、自分がもらおうとするのに嫌と言うか。」と言ったらね、「自分は島の夫を持てば島のこともできて村のためにもなる。」と言ったから、そしたらこの目差主はね、「あんたが、そんなに言うんであったら、自分は仲筋村(なかすじむら)に行く。」と言って、仲筋村に飛んで行ったらしい。そうして道を回ってみたら道がとてもきれいって。そこにいた人に、「道がきれいだね。どこの子供がこんなにきれいに掃除をしているかね。」と聞いたら、「仲筋のイツケマが掃除もしてある。」「そしたらこの子供は誰の子か。」と言ったらね、「カネマヤーの娘です。」教えたって。そしたらこの目差主はカネマヤーの家に飛んで行って、そこのお母さんに、「あんたの娘をくれ。」と言ったら、お母さんは、「欲しかったら連れて行きなさい。」と易々とくれたって。そのイツケマは字も上手で賢い娘だから、この目差主はあんまり喜んで泣いたって。目差主は、ムーフールーの石垣(いしがち)の上からイツケマを抱いて、仲筋村はまた小さくて、波座間村(はさまむら)は大きくて親村とか言ったから、波座間村に連れて行ってね、石川屋(いしかわやー)の座敷に入ったって。入ったら屏風があるでしょ。その屏風の中に休んで寝ながら語ったわけさ。イツケマは、「男の子供も産まさせて下さい。女の子供も産まさせて下さい。島持(しまむ)ち、村持(むらむ)ち、国持(くにむ)ちの男の子を産まさせて下さい。女の子は家持(やーむ)ちさせるような子供産まれさせて下さい。」という歌さ。目差主は、だから、「今日の日の嬉しさ。」と歌って終わったさ。あれの踊り面白いよ。その安里クヤマは後はどうなったかは分からない。
| レコード番号 | 47O340793 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C061 |
| 決定題名 | 安里屋クヤマと目差主(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 内間トミ |
| 話者名かな | うちまとみ |
| 生年月日 | 19031218 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県竹富町竹富 |
| 記録日 | 19970913 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T06 A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 安里クヤマ,マイフナー,唄,断った,村のため,仲筋村,イツケマ,掃除,カネマヤー,娘,ムーフールー,石垣,波座間村,石川屋,座敷,屏風,島持ち,村持ち、国持ち,男の子,女の子,家持ち,目差主,踊り |
| 梗概(こうがい) | 安里クヤマは、とても意地と力があったらしい。それでね、お芋取りに行くでしょ、必ず石はね、二個ずつ芋の上に乗せてから来て、このクヤマの屋敷の石垣に積んだらしい。それでマイフナーだから、「これは唄作らんとならん。」と言って目差主は唄を作って望んだけどクヤマは断ったから、目差主が、「なぜ、自分がもらおうとするのに嫌と言うか。」と言ったらね、「自分は島の夫を持てば島のこともできて村のためにもなる。」と言ったから、そしたらこの目差主はね、「あんたが、そんなに言うんであったら、自分は仲筋村(なかすじむら)に行く。」と言って、仲筋村に飛んで行ったらしい。そうして道を回ってみたら道がとてもきれいって。そこにいた人に、「道がきれいだね。どこの子供がこんなにきれいに掃除をしているかね。」と聞いたら、「仲筋のイツケマが掃除もしてある。」「そしたらこの子供は誰の子か。」と言ったらね、「カネマヤーの娘です。」教えたって。そしたらこの目差主はカネマヤーの家に飛んで行って、そこのお母さんに、「あんたの娘をくれ。」と言ったら、お母さんは、「欲しかったら連れて行きなさい。」と易々とくれたって。そのイツケマは字も上手で賢い娘だから、この目差主はあんまり喜んで泣いたって。目差主は、ムーフールーの石垣(いしがち)の上からイツケマを抱いて、仲筋村はまた小さくて、波座間村(はさまむら)は大きくて親村とか言ったから、波座間村に連れて行ってね、石川屋(いしかわやー)の座敷に入ったって。入ったら屏風があるでしょ。その屏風の中に休んで寝ながら語ったわけさ。イツケマは、「男の子供も産まさせて下さい。女の子供も産まさせて下さい。島持(しまむ)ち、村持(むらむ)ち、国持(くにむ)ちの男の子を産まさせて下さい。女の子は家持(やーむ)ちさせるような子供産まれさせて下さい。」という歌さ。目差主は、だから、「今日の日の嬉しさ。」と歌って終わったさ。あれの踊り面白いよ。その安里クヤマは後はどうなったかは分からない。 |
| 全体の記録時間数 | 6:20 |
| 物語の時間数 | 5:25 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |