夜烏の話(方言)

概要

 昔、ですね、長間屋(なーまやー)の屋敷内に、烏が落ちて、そのうちの人が出て見たら、怪我をして
おったもんだから、「これはもう生き物を大事にしなきゃあかん。」と非常に介抱してね、これを治してあ
げて飛ばしてやりましたときに、そのときにその烏の言うには、「僕は、必ずこの災難を持ってくるもんだ
から、万一夜よ、この僕が鳴いてくる場合、もうあんたの恩義を込めて、またやりたいから臼と杵を出して
、これ長間屋(なーまやー)の孫子(まりっく)どぅ、長間屋(なーまやー)つずどーと言って臼を三回打
ちなさったら、あなたの家にはもう災難は来ないから、免れますからを恩返しとしてしてあげたいからそう
しなさい。」と言うて、去って行った。ところが月日がたってからだ、その部落で大火事が起きたそうだ。
それで、その火災が起きたときに、その家(うち)の人は夜烏が言うたように、「これ長間屋(なーまやー
)の孫子(まりっく)どぅ、長間屋(なーまやー)つずどー。」と臼を三回打ったら、その家のもう主もそ
れから子孫も家もみんな免れたと。それから、その言い伝えが来て、ヨーガラサーが鳴くときはもうみんな
もう村全体が怖くて、臼を出してもう三回この、「長間屋(なーまやー)の孫子(まりっく)どぅ。」とこ
れを言うて三回打ったから、もうその部落には災難は免れたと。んだから、その習慣になって後世までね、
このヨーガラスが鳴ったら必ず臼を出して三回叩いて習慣が残っておった。その現在のこの習慣はもう四、
五十年ぐらい前までは伝わっておったんです。

再生時間:2:27

民話詳細DATA

レコード番号 47O160161
CD番号 47O16C009
決定題名 夜烏の話(方言)
話者がつけた題名
話者名 石垣永博
話者名かな いしがきえいはく
生年月日 18940705
性別
出身地
記録日 19750805
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 T03 登野城3 A-02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく) むかすむかす
伝承事情
文字化資料 日本昔話通観第26巻 P244
キーワード 烏,臼と杵,恩返し,臼を三回叩く
梗概(こうがい)  昔、ですね、長間屋(なーまやー)の屋敷内に、烏が落ちて、そのうちの人が出て見たら、怪我をして おったもんだから、「これはもう生き物を大事にしなきゃあかん。」と非常に介抱してね、これを治してあ げて飛ばしてやりましたときに、そのときにその烏の言うには、「僕は、必ずこの災難を持ってくるもんだ から、万一夜よ、この僕が鳴いてくる場合、もうあんたの恩義を込めて、またやりたいから臼と杵を出して 、これ長間屋(なーまやー)の孫子(まりっく)どぅ、長間屋(なーまやー)つずどーと言って臼を三回打 ちなさったら、あなたの家にはもう災難は来ないから、免れますからを恩返しとしてしてあげたいからそう しなさい。」と言うて、去って行った。ところが月日がたってからだ、その部落で大火事が起きたそうだ。 それで、その火災が起きたときに、その家(うち)の人は夜烏が言うたように、「これ長間屋(なーまやー )の孫子(まりっく)どぅ、長間屋(なーまやー)つずどー。」と臼を三回打ったら、その家のもう主もそ れから子孫も家もみんな免れたと。それから、その言い伝えが来て、ヨーガラサーが鳴くときはもうみんな もう村全体が怖くて、臼を出してもう三回この、「長間屋(なーまやー)の孫子(まりっく)どぅ。」とこ れを言うて三回打ったから、もうその部落には災難は免れたと。んだから、その習慣になって後世までね、 このヨーガラスが鳴ったら必ず臼を出して三回叩いて習慣が残っておった。その現在のこの習慣はもう四、 五十年ぐらい前までは伝わっておったんです。
全体の記録時間数 2:57
物語の時間数 2:27
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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