ある部落で、自分の家に植えた木が大きく成長して神が移って来ているわけですよね。その木の神とこ
の植えた人との仲良くなっとるでわけですね。んで、非常に仲いいから、これいつも潮干狩りに潮が引いた
ら潮干狩りに行くらしいですよ。またあれと行ったら魚も取れたわけだから、もう非常にいい友達なってお
るけれどもね、もうあんまり毎日だから、疲れて、「どうにかこうにか遠くなされないか。」と思ってよ、
考えても考えられん。木の神が、「もうあんたと一緒になった以上はどこまでも一緒じゃ。」と言ってもう
言うでしょ。もう行って魚をうーんと捕って来る。翌日なると魚が木の葉っぱになっていくらしいさ。「珍
しいなあ。」って言って思って、また翌日行ってもまた捕るでしょ、したら、少しは魚だが、半分は木の葉
になっていくから、「珍しいこんなにして毎晩こう夜更かしして自分の体が持たない。」ってどうにかしよ
うって思ってですね、「もう私は今晩は休むから、あんた一人行きなさい。」「後はもう私飽きれて待つで
しょう。」「いや飽きれておらんけれども、もう今日は疲れておるから仕事で疲れておるから休みます。」
「そんならいいよ。」っつって今度、もうあれを海にやってからよ、この根っこに何かあの燃えるものを持
ってきてこの木の根っこをみんな焼いたらしい。だからこれは海から来た自分家が焼かれて無いって友達の
とこに行って、「私の家焼かれておるが、誰が焼いたか分からないさあ。もう今度私はここから別に行くか
らね、私の木に牛の鞍がいくらくら、馬の鞍がいくらくらあるから切って、それをあの金にしてあんたお使
いなさい。」と言ってこれ行ったらしい。行って木は枯れたでしょう。枯れたからこれを切ってあれが言う
とおりみんな売ったらしい。だが、あれがばれて聞いたわけです。「こいつが私の家を焼いたんだから、こ
れ仇とってやらん。」と、だから鞍に作って売った金はみんな木の葉っぱになしてしまって、この人をどん
底に落としたという話がありますね。
| レコード番号 | 47O160132 |
|---|---|
| CD番号 | 47O16C008 |
| 決定題名 | キジムナー 魚取り(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 木の神の話 |
| 話者名 | 川平永美 |
| 話者名かな | かびらえいび |
| 生年月日 | 19030218 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 西表 |
| 記録日 | 19750805 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T02 登野城2 A-10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 親 高齢者 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 木の神,潮干狩り,魚が木の葉っぱ,木の根っこを焼いた,馬の鞍 |
| 梗概(こうがい) | ある部落で、自分の家に植えた木が大きく成長して神が移って来ているわけですよね。その木の神とこ の植えた人との仲良くなっとるでわけですね。んで、非常に仲いいから、これいつも潮干狩りに潮が引いた ら潮干狩りに行くらしいですよ。またあれと行ったら魚も取れたわけだから、もう非常にいい友達なってお るけれどもね、もうあんまり毎日だから、疲れて、「どうにかこうにか遠くなされないか。」と思ってよ、 考えても考えられん。木の神が、「もうあんたと一緒になった以上はどこまでも一緒じゃ。」と言ってもう 言うでしょ。もう行って魚をうーんと捕って来る。翌日なると魚が木の葉っぱになっていくらしいさ。「珍 しいなあ。」って言って思って、また翌日行ってもまた捕るでしょ、したら、少しは魚だが、半分は木の葉 になっていくから、「珍しいこんなにして毎晩こう夜更かしして自分の体が持たない。」ってどうにかしよ うって思ってですね、「もう私は今晩は休むから、あんた一人行きなさい。」「後はもう私飽きれて待つで しょう。」「いや飽きれておらんけれども、もう今日は疲れておるから仕事で疲れておるから休みます。」 「そんならいいよ。」っつって今度、もうあれを海にやってからよ、この根っこに何かあの燃えるものを持 ってきてこの木の根っこをみんな焼いたらしい。だからこれは海から来た自分家が焼かれて無いって友達の とこに行って、「私の家焼かれておるが、誰が焼いたか分からないさあ。もう今度私はここから別に行くか らね、私の木に牛の鞍がいくらくら、馬の鞍がいくらくらあるから切って、それをあの金にしてあんたお使 いなさい。」と言ってこれ行ったらしい。行って木は枯れたでしょう。枯れたからこれを切ってあれが言う とおりみんな売ったらしい。だが、あれがばれて聞いたわけです。「こいつが私の家を焼いたんだから、こ れ仇とってやらん。」と、だから鞍に作って売った金はみんな木の葉っぱになしてしまって、この人をどん 底に落としたという話がありますね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:23 |
| 物語の時間数 | 3:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |