昔、崎山から石垣に用事があって船に乗っていくことになった。永美さんは、今日は風まわりがある、急に風が吹いてくるから注意しなさいと言ったのだが、皆はこんな良い天気だから大丈夫だと言い、永美さんもそれ以上は言えずに船に乗った。鳩間の前に行くまでには雨が降り出し、鳩間を越えたらものすごい嵐になり、船も全然すすまなくなって、とうとう船長が「我々の命もこれまでだから」と言い、女の人は泣いていた。船長は沖縄本島出身で、八重山の航路に詳しくなかったので、船のり経験のある永美さんに助言を求め、永美さんは「小浜と西表のあいなかを通って、新城のほうへ船を向けてください」と言った。その通りにすると、新城の前でパーッと晴れ、乗客も皆、喜んだ。そして石垣に近づいたが、干潮で島に近づけなかったので、潮が満ちるのを待つ間、乗客の酒屋さんが持っていた酒を飲み、お祝いをした。あんたのおかげで命拾いしたと感謝された。船は小さいけど女も含めて何人か乗っていた。船員は、船長と機関士と、船長代理として働いた自分の三人だった。
| レコード番号 | 47O340875 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C067 |
| 決定題名 | 八重山の船旅(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 川平永美 |
| 話者名かな | かびらえいび |
| 生年月日 | 19030218 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県竹富町網取 |
| 記録日 | 19980908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T12 A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お祖父さん、お祖母さんから聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 船旅,八重山,航路,石垣,崎山,小浜,西表,新城,風まわり,酒 |
| 梗概(こうがい) | 昔、崎山から石垣に用事があって船に乗っていくことになった。永美さんは、今日は風まわりがある、急に風が吹いてくるから注意しなさいと言ったのだが、皆はこんな良い天気だから大丈夫だと言い、永美さんもそれ以上は言えずに船に乗った。鳩間の前に行くまでには雨が降り出し、鳩間を越えたらものすごい嵐になり、船も全然すすまなくなって、とうとう船長が「我々の命もこれまでだから」と言い、女の人は泣いていた。船長は沖縄本島出身で、八重山の航路に詳しくなかったので、船のり経験のある永美さんに助言を求め、永美さんは「小浜と西表のあいなかを通って、新城のほうへ船を向けてください」と言った。その通りにすると、新城の前でパーッと晴れ、乗客も皆、喜んだ。そして石垣に近づいたが、干潮で島に近づけなかったので、潮が満ちるのを待つ間、乗客の酒屋さんが持っていた酒を飲み、お祝いをした。あんたのおかげで命拾いしたと感謝された。船は小さいけど女も含めて何人か乗っていた。船員は、船長と機関士と、船長代理として働いた自分の三人だった。 |
| 全体の記録時間数 | 7:49 |
| 物語の時間数 | 6:19 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |