私は名蔵川の話を新川の易者から聞いたんですよ。沖縄には真玉橋(まだんばし)の由来があるよね。この話はこれより前だちゅうんです。昔は大川(ううがー)は交通の難所だったんですが、いくら橋を架けても崩れたりして駄目になるらしいんで、それで、「これは大変だ。」ちゅうわけで、首里の王府は、「何とかして造りなさい。」と言うんだけど、造っても造っても、みんな流されたり、崩れたりして駄目だと言うんですよ。それで、「これではどうしたらいいか。」と司連中が五、六人か七、八人ぐらいの人で話し合ったんですよね。話し合ったらね、ある司がね、「人柱を立てればこの橋はできるだろう。」と言うわけですよね。「それじゃ、誰をどうしてこうやるか。」と言うようなことになると、生き埋めをするちゅうことだから、どこのきれいな娘がいいだろうと思っても、それも言えないし、誰ということが言えないわけですよね。皆思案しておったわけですよ。「どうしたらいいか。」言うようなことで、結局はですね、「じゃあね、最初言うた口を出したあんたがやりなさい。」と言うことに決まったらしいんですよ。それでその人が、「じゃあ、仕方ない。自分がその生贄になろう。」と言うわけでね、その人を人柱にしたら、その橋が保てたっちゅうようなことなんです。
| レコード番号 | 47O340873 |
|---|---|
| CD番号 | 47O34C067 |
| 決定題名 | 名蔵大橋の人柱(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 慶田城安貞 |
| 話者名かな | けだしろあんてい |
| 生年月日 | 19170928 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県石垣市字登野城 |
| 記録日 | 19980908 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石垣市登野城 T11 B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 新川の易者から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 名蔵川,新川の易者,沖縄,真玉橋,大川,交通の難所,橋,架けて,崩れた,首里の王府は,流された,司連中,人柱,生き埋めをする,きれいな娘,思案 |
| 梗概(こうがい) | 私は名蔵川の話を新川の易者から聞いたんですよ。沖縄には真玉橋(まだんばし)の由来があるよね。この話はこれより前だちゅうんです。昔は大川(ううがー)は交通の難所だったんですが、いくら橋を架けても崩れたりして駄目になるらしいんで、それで、「これは大変だ。」ちゅうわけで、首里の王府は、「何とかして造りなさい。」と言うんだけど、造っても造っても、みんな流されたり、崩れたりして駄目だと言うんですよ。それで、「これではどうしたらいいか。」と司連中が五、六人か七、八人ぐらいの人で話し合ったんですよね。話し合ったらね、ある司がね、「人柱を立てればこの橋はできるだろう。」と言うわけですよね。「それじゃ、誰をどうしてこうやるか。」と言うようなことになると、生き埋めをするちゅうことだから、どこのきれいな娘がいいだろうと思っても、それも言えないし、誰ということが言えないわけですよね。皆思案しておったわけですよ。「どうしたらいいか。」言うようなことで、結局はですね、「じゃあね、最初言うた口を出したあんたがやりなさい。」と言うことに決まったらしいんですよ。それでその人が、「じゃあ、仕方ない。自分がその生贄になろう。」と言うわけでね、その人を人柱にしたら、その橋が保てたっちゅうようなことなんです。 |
| 全体の記録時間数 | 13:00 |
| 物語の時間数 | 11:50 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |