天人女房(共通語)

概要

絵もあるでしょう、学校に。あれは、まあ、あの、昔は天の人というてるけど天の人ではないわけ。そのひとは、人間であるわけ。だが昔はあの、今の士族百姓ですよ。この、その女が、羽衣なったわけよ。女の人は、首里のね、貴いあの御殿殿内の、あの、娘であるわけさ。が、百姓からみれば、そんな人は、首里天加那志というてあるでしょう。首里天加那志というてあるでしょう、なにか言葉のついでに。その女の人
は首里のあの、貴い人の子であって、本当は天に人間がいるわけはないさ。昔のあの首里のお姫様ね、あの、王様の、また王様からの分家したあの、御殿というたでしょう。殿内というて。そんな人達は、どこにももう、家ばっかし番してよ。あの、たまにあの、外に出てみたい、出てみたいですよ。というあの、人がね、その、そこに来て歩いたわけ。歩いたそこに川が有るでしょう。そうしたら、あの、髪とかしたり、長いでしょう。このまた、また川あった、水が。して、今の御殿殿内の按司のあのウナジャラ、ウナジャラと意味分かる、ウナジャラという人は家内にいうわけ、百姓だったら家内。着物も長いでしょう、あの。あの人達が着けて歩く、それをとって、そこ置いたわけさ。置いたら、あの真志喜のあの、奥間の、今から何百年か分からんけどそこの主人が通ったもんだからそれを、自分がもう、かっぱらって家に持ってきたわけ。そうして隠してね、誰にも見えないように天井に隠してよ、して、もう、その女の人はしかたなくその人と結婚するわけ。そうして、男の子一人、女の子一人産んでね、そしたら、女の人は年上、女の子はね。男の子はおんぶしてよ、毎日、こう、子守 するわけさ。そうしたら、もののついでというか、子守歌ね、「泣くなよ、坊小 。」するでしょう、いまでも。その男の子おんぼして、この家ぬ前で遊ぶ、遊ぶてもね、どうして初めて「泣くなよー坊小、泣かんあらー、羽衣着物ぬん見しんどー。」んち歌したわけ。姉ねーが、上の子が。そうしたら、そのお母さんは感ずいてしまって。あの、その子守し、また何処なかい隠じみらっとぉーんち、言ちゃくとぅ、それ聞いてしまって、お母さんがね。行ってみたらあるわけ。そこに。そうして、その着物着てまた、やっぱしあの、御殿殿内の娘だからね、行かなければいけないわけ。そうして、天には行ってないけども、こっちのあの、あれは羽衣というか、天の人とみんな言うているが、天の人でなくて、今いうたら貴婦人だね、上の人と思うわけ。そうして、その生まれた男の子はまた、あとで成功するわけね。やっぱし血筋があるさ、むこうの。そうして、あの、森ぬ泉というてあの、羽衣の名所。天には人はいない。あんな着物着て飛べるわけはないさ。

再生時間:8:01

民話詳細DATA

レコード番号 47O418050
CD番号 47O41C400
決定題名 天人女房(共通語)
話者がつけた題名
話者名 新城盛牛
話者名かな しんじょうもりうし
生年月日 19140502
性別
出身地 宜野湾市喜友名
記録日 19850506
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T41B03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 天人と,首里のお姫様,真志喜,奥間,子守歌,羽衣
梗概(こうがい) 絵もあるでしょう、学校に。あれは、まあ、あの、昔は天の人というてるけど天の人ではないわけ。そのひとは、人間であるわけ。だが昔はあの、今の士族百姓ですよ。この、その女が、羽衣なったわけよ。女の人は、首里のね、貴いあの御殿殿内の、あの、娘であるわけさ。が、百姓からみれば、そんな人は、首里天加那志というてあるでしょう。首里天加那志というてあるでしょう、なにか言葉のついでに。その女の人 は首里のあの、貴い人の子であって、本当は天に人間がいるわけはないさ。昔のあの首里のお姫様ね、あの、王様の、また王様からの分家したあの、御殿というたでしょう。殿内というて。そんな人達は、どこにももう、家ばっかし番してよ。あの、たまにあの、外に出てみたい、出てみたいですよ。というあの、人がね、その、そこに来て歩いたわけ。歩いたそこに川が有るでしょう。そうしたら、あの、髪とかしたり、長いでしょう。このまた、また川あった、水が。して、今の御殿殿内の按司のあのウナジャラ、ウナジャラと意味分かる、ウナジャラという人は家内にいうわけ、百姓だったら家内。着物も長いでしょう、あの。あの人達が着けて歩く、それをとって、そこ置いたわけさ。置いたら、あの真志喜のあの、奥間の、今から何百年か分からんけどそこの主人が通ったもんだからそれを、自分がもう、かっぱらって家に持ってきたわけ。そうして隠してね、誰にも見えないように天井に隠してよ、して、もう、その女の人はしかたなくその人と結婚するわけ。そうして、男の子一人、女の子一人産んでね、そしたら、女の人は年上、女の子はね。男の子はおんぶしてよ、毎日、こう、子守 するわけさ。そうしたら、もののついでというか、子守歌ね、「泣くなよ、坊小 。」するでしょう、いまでも。その男の子おんぼして、この家ぬ前で遊ぶ、遊ぶてもね、どうして初めて「泣くなよー坊小、泣かんあらー、羽衣着物ぬん見しんどー。」んち歌したわけ。姉ねーが、上の子が。そうしたら、そのお母さんは感ずいてしまって。あの、その子守し、また何処なかい隠じみらっとぉーんち、言ちゃくとぅ、それ聞いてしまって、お母さんがね。行ってみたらあるわけ。そこに。そうして、その着物着てまた、やっぱしあの、御殿殿内の娘だからね、行かなければいけないわけ。そうして、天には行ってないけども、こっちのあの、あれは羽衣というか、天の人とみんな言うているが、天の人でなくて、今いうたら貴婦人だね、上の人と思うわけ。そうして、その生まれた男の子はまた、あとで成功するわけね。やっぱし血筋があるさ、むこうの。そうして、あの、森ぬ泉というてあの、羽衣の名所。天には人はいない。あんな着物着て飛べるわけはないさ。
全体の記録時間数 8:15
物語の時間数 8:01
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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