昔ですね新城にタルーカニーといって、いやげな大武士がいたそうですね、武士が。そしてその時あれでしたでしょうね、各部落ともその御主加那子名(ウシガナシーメー)ですね、向こうに御神酒(グジンシュ)、今の酒ですね、昔はウンシャクといって酒の香りのこのあれして、うちの部落なんかも六月なんかの頃はこのあれしますがね。これを殿様に献上ですね、あれするために首里に向かって行ったらしいですよね。そうしたらその道中で非情にあれでしょうねあの、汚いあれして、坊主御主(ボジューシュー)と分からなくて、この方だったらしいですがね、この御神酒を味見してくれと言ったらしいですね、このおじいさんがですね。そうしたらこのタルーカニーは「うったうとりやのうすめわあた、うらりすんなこれ、うすがなしんめーかい、あーりしけんりょうしゃ、あげしりやる、(聞き取り不能)あらん」、こう言ってあれしたらしいですね。そうしてまあ一応そうして、これは御主加那子名にあげて帰って来て。そうして後からですね、白衣装をかけて、御用ということですね、着て、白衣装を着て来いということで向こうからあれが来たらしいですね。それでまあ、白衣装で生きて帰ることは出来ないはず、もう殺されるということ初めて分かっていたらしいですよね。それで別れを告げて行ったらしいですね、そのままあれして。そうしてお城に行ったら、カタチヌメーといって人が死ぬ時のご飯あれしてお箸を立てて、分かりますかね、あれ、これもちゃんと準備してここに置いてあったらしいですね。そうしてこれを食べなさいとそれを食べて。そうしたら自分ももう覚悟は、殺される覚悟は決めていたらしいですけどね。それでそれを食べてはい、覚悟は決めてあるから殺してくれということをあれしたらですね。そうして、あちこちからそうしてすぐ、向こうも準備はしてあったらしいですよね。そうして殺そうとする時にですね、刀であれする時に天井にですね、ひっ付けてこうしてすぐあれしていたらしいですよね、そのタルーカニーというあれが。そうしてこれを見てですねこの坊主御主がですね、これを殺したらいけないと、いつかは我々の役にたつこともあるからと言ってそのままあれして、許しをうけて帰って来たという話ですがね。[調:その話はどなたからお聞きになったんですか]。だ、あんまり、新城亀さんといってですねおじいちゃんがいますがね、あんまりもう年寄りで87歳ですね、なります。この方から前もって聞いていましたので。はっきりだ、あれしたの、今聞いて来ました。
| レコード番号 | 47O417907 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C395 |
| 決定題名 | 黒金座主(シマク?チ混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城重正 |
| 話者名かな | みやぎしげまさ |
| 生年月日 | 19151216 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 宜野湾市新城 |
| 記録日 | 19801214 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T35A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 祖父母から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 新城,タルーカニー,大武士,御神酒,殿様に献上,坊主御主, |
| 梗概(こうがい) | 昔ですね新城にタルーカニーといって、いやげな大武士がいたそうですね、武士が。そしてその時あれでしたでしょうね、各部落ともその御主加那子名(ウシガナシーメー)ですね、向こうに御神酒(グジンシュ)、今の酒ですね、昔はウンシャクといって酒の香りのこのあれして、うちの部落なんかも六月なんかの頃はこのあれしますがね。これを殿様に献上ですね、あれするために首里に向かって行ったらしいですよね。そうしたらその道中で非情にあれでしょうねあの、汚いあれして、坊主御主(ボジューシュー)と分からなくて、この方だったらしいですがね、この御神酒を味見してくれと言ったらしいですね、このおじいさんがですね。そうしたらこのタルーカニーは「うったうとりやのうすめわあた、うらりすんなこれ、うすがなしんめーかい、あーりしけんりょうしゃ、あげしりやる、(聞き取り不能)あらん」、こう言ってあれしたらしいですね。そうしてまあ一応そうして、これは御主加那子名にあげて帰って来て。そうして後からですね、白衣装をかけて、御用ということですね、着て、白衣装を着て来いということで向こうからあれが来たらしいですね。それでまあ、白衣装で生きて帰ることは出来ないはず、もう殺されるということ初めて分かっていたらしいですよね。それで別れを告げて行ったらしいですね、そのままあれして。そうしてお城に行ったら、カタチヌメーといって人が死ぬ時のご飯あれしてお箸を立てて、分かりますかね、あれ、これもちゃんと準備してここに置いてあったらしいですね。そうしてこれを食べなさいとそれを食べて。そうしたら自分ももう覚悟は、殺される覚悟は決めていたらしいですけどね。それでそれを食べてはい、覚悟は決めてあるから殺してくれということをあれしたらですね。そうして、あちこちからそうしてすぐ、向こうも準備はしてあったらしいですよね。そうして殺そうとする時にですね、刀であれする時に天井にですね、ひっ付けてこうしてすぐあれしていたらしいですよね、そのタルーカニーというあれが。そうしてこれを見てですねこの坊主御主がですね、これを殺したらいけないと、いつかは我々の役にたつこともあるからと言ってそのままあれして、許しをうけて帰って来たという話ですがね。[調:その話はどなたからお聞きになったんですか]。だ、あんまり、新城亀さんといってですねおじいちゃんがいますがね、あんまりもう年寄りで87歳ですね、なります。この方から前もって聞いていましたので。はっきりだ、あれしたの、今聞いて来ました。 |
| 全体の記録時間数 | 4:39 |
| 物語の時間数 | 3:52 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |