ペークーは小さい時から貧乏暮らしで北谷の浜辺で掘立小屋に母と住んでいた。そこから毎日、首里城に行っていた。浜辺にわざと小さく低く門を造った。それでペークーの家に行く人はどうしてもお辞儀をしなくてはいけない。それをペークーはどんなに偉い人も私に挨拶して入ると自慢していた。そういうふうにいつもやられていたので、上司が「ペークー、お前、味噌をやるから持って行きなさい」と言って、どんぶり鉢のいっぱい味噌を見れてそれを担いで、ツバキを折って、その味噌に挿して花鉢に見せて持ち帰ったという。友達がペークーに「お前は何を食べているから、こう色白で太っているんだ」と尋ねた所、「私は毎日サージの汁を食べているが、あんな御馳走はないですよ」と言う。「それはいつでもあるのか」と聞くと、「鉄砲を持っていらっしゃい」というので、休みに行くことになった。ペークーのいうサージのシルとは大根の汁である。友達はまだ時間が早いから陰に休ませた。北谷の浜は田や野菜畑が多い、日が暮れたので友達に、「あそこにあるサージをどんどん取って下さい」という。「ペークー、あれはサージ(鴨)ではないよ、大根だよ」と友達が言うと、「北谷のサージは大根なんだから」と言った。友達はペークーに一本取られた。それでペークーにはいつも一目おいていたという話である。
| レコード番号 | 47O417841 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C392 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク 低頭門 鴨汁 みそと花鉢(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 渡嘉敷ペーク |
| 話者名 | 花城清光 |
| 話者名かな | はなしろせいこう |
| 生年月日 | 19150309 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 那覇市首里 |
| 記録日 | 19800713 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T32B11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ペークー,貧乏,北谷の浜辺,掘立小屋,小さく低い門,お辞儀,味噌,花鉢,サージの汁,大根の汁 |
| 梗概(こうがい) | ペークーは小さい時から貧乏暮らしで北谷の浜辺で掘立小屋に母と住んでいた。そこから毎日、首里城に行っていた。浜辺にわざと小さく低く門を造った。それでペークーの家に行く人はどうしてもお辞儀をしなくてはいけない。それをペークーはどんなに偉い人も私に挨拶して入ると自慢していた。そういうふうにいつもやられていたので、上司が「ペークー、お前、味噌をやるから持って行きなさい」と言って、どんぶり鉢のいっぱい味噌を見れてそれを担いで、ツバキを折って、その味噌に挿して花鉢に見せて持ち帰ったという。友達がペークーに「お前は何を食べているから、こう色白で太っているんだ」と尋ねた所、「私は毎日サージの汁を食べているが、あんな御馳走はないですよ」と言う。「それはいつでもあるのか」と聞くと、「鉄砲を持っていらっしゃい」というので、休みに行くことになった。ペークーのいうサージのシルとは大根の汁である。友達はまだ時間が早いから陰に休ませた。北谷の浜は田や野菜畑が多い、日が暮れたので友達に、「あそこにあるサージをどんどん取って下さい」という。「ペークー、あれはサージ(鴨)ではないよ、大根だよ」と友達が言うと、「北谷のサージは大根なんだから」と言った。友達はペークーに一本取られた。それでペークーにはいつも一目おいていたという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:27 |
| 物語の時間数 | 3:11 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |