又、貧乏者が「籾種はどのようにして蒔くのか、あなた達のはそんなに実るけれども」と金持ちの家に行くと、金持ちは「この米の種は炒って蒔くととてもよく実るんだよ」と教えた。しかし、炒ってしまったら米の種は死んでしまうので、そのように蒔くと金持ちはいつかは貧乏者を殺すことになるわけだ。貧乏者は炒って蒔いたので、全く生えなかった。それで田んぼのあぜ道で泣いていると、そこへ天の人が降りて来て、「なぜ、泣いているのか」と尋ねた。「こうこうして炒って植えなさいというので、炒って植えたら何一つ生えない。それでこうして泣いているのです」と貧乏者が言うと、「それじゃあ、私が良い種を降ろしてあげよう」と言って、今度は冬瓜の種を降ろしてあげよう」と言って、今度は冬瓜の種を降ろして、その人に植えさせた。するとその冬瓜はよく実った。「この冬瓜は家でゴザをちゃんと敷いて、それから切りなさい」と、その人が言ったので、その通りにすると、冬瓜の中には米がいっぱい入っていた。何もかもよく実るのは人間の誠のせいであるから、人間の誠ほどいいものはない。すると、またある金持ちが「あなた達の冬瓜はどにょうにしてそのように実っているのか」と、またこの人達の真似をしようとしたので、「では、あなた方も植えたいならば、植えなさい」と言われたので、その通りにすると蜂がいっぱい出て来て、刺し殺された。人間の悪心は、そういうことで、子や孫への教訓であると親から聞かされた。
| レコード番号 | 47O417756 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C390 |
| 決定題名 | 米の出るチブル(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 玉寄ウト |
| 話者名かな | たまよせうと |
| 生年月日 | 19120625 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 北谷町 |
| 記録日 | 19800713 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T31A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父親から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 貧乏者,籾種,金持ち,種は炒って蒔く,天の人,冬瓜の種,米,蜂 |
| 梗概(こうがい) | 又、貧乏者が「籾種はどのようにして蒔くのか、あなた達のはそんなに実るけれども」と金持ちの家に行くと、金持ちは「この米の種は炒って蒔くととてもよく実るんだよ」と教えた。しかし、炒ってしまったら米の種は死んでしまうので、そのように蒔くと金持ちはいつかは貧乏者を殺すことになるわけだ。貧乏者は炒って蒔いたので、全く生えなかった。それで田んぼのあぜ道で泣いていると、そこへ天の人が降りて来て、「なぜ、泣いているのか」と尋ねた。「こうこうして炒って植えなさいというので、炒って植えたら何一つ生えない。それでこうして泣いているのです」と貧乏者が言うと、「それじゃあ、私が良い種を降ろしてあげよう」と言って、今度は冬瓜の種を降ろしてあげよう」と言って、今度は冬瓜の種を降ろして、その人に植えさせた。するとその冬瓜はよく実った。「この冬瓜は家でゴザをちゃんと敷いて、それから切りなさい」と、その人が言ったので、その通りにすると、冬瓜の中には米がいっぱい入っていた。何もかもよく実るのは人間の誠のせいであるから、人間の誠ほどいいものはない。すると、またある金持ちが「あなた達の冬瓜はどにょうにしてそのように実っているのか」と、またこの人達の真似をしようとしたので、「では、あなた方も植えたいならば、植えなさい」と言われたので、その通りにすると蜂がいっぱい出て来て、刺し殺された。人間の悪心は、そういうことで、子や孫への教訓であると親から聞かされた。 |
| 全体の記録時間数 | 2:13 |
| 物語の時間数 | 2:13 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |