ある所に大金持ちととっても貧乏所帯があったって。それである時、大晦日ね、お正月がきて、明日もうお正月だのに、大晦日でもあるし、何にも、何にも食べるものもないし、もうしょんぼりね火を焚いて夫婦、おじいさんおばあさん座っているところに、宿借りに旅人がね一夜を貸してくれと来たわけさ。したら、一番はじめは金持ちの家に行ったら、もう大晦日でもあるしや、出来ないと言って帰されて。から、貧しい家に行ってあのあれしたら、じゃこんな家でもよろしかったらね、じゃ一夜ぐらい明かして下さいと言って泊めるわけ。泊めてね、もう大晦日といいながらね何の食べるものもない、何にもないしどうもすみませ
んと言ってこっちはあれしている時にね、このおじいさんがあれさ、臼を、あ、臼だなかったかな(聞き取り不能)。とにかく、臼だったかね、何かね、臼をくれたはず。〔臼を〕。うん。この臼を挽く時ね、「今はご飯出なさいご飯が欲しいから」、また「お金が欲しいからお金出なさい」と全部言い付け通り出るわけさね。そしてみるみるうちにもう金持ちになってこっちは、家も建てるし、おじいさんおばあさん若くなるし。それから隣の人は羨ましがって、不思議がってね、「あんた方はもう最近こんな金持ちになっているけどね、どんなにして儲けているのか」と聞いたわけ。そしたら「こないだ来たおじいさんがね、宿を借りに来たおじいさんがこうこうして臼をくれたもんだから、自分のもう思う通り、自分の欲しいのは何でも出て来ますよこの臼は」と言ったら、「じゃあ私にも貸してくれ」と言って借りたわけさ、この人。借りて持って行って、したらもうよ、「ご飯出なさい」と言ったら塩が出たらしいよ、塩。〔塩が〕。うん。塩がもう出てね、一杯一杯出てねこれからあれだって、海に流されたとかね。うん、塩なが、海なって、こうもう、何か、この臼に座ったんで、座ったんでしょう、もうあれしていくから。そしてあのやけどになってね、こっちは尻赤くなってるって。そしてまた、きいきいきいきいしたもんだ、帰って、自分の家に帰って来ていたらしい、猿になって。うん、お尻は赤あなって。あんまり欲張ったもんだからね、塩ばっかし出て、塩に埋もれたそうだよ。(聞き取り不能)太陽の力であれしたんじゃない。お尻は熱くなるさね。そして立ったらもう赤くなっているからもうとんで家に帰って、猿になって帰って来たらしい。
| レコード番号 | 47O417730 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C389 |
| 決定題名 | 猿長者と塩吹臼(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 猿長者 |
| 話者名 | 内間英子 |
| 話者名かな | うちまえいこ |
| 生年月日 | 19120810 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 宜野湾市嘉数 |
| 記録日 | 19800713 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T30A15 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 大金持ち,貧乏,大晦日,火正月,宿借り,旅人,臼,若くなる,海に流された,尻赤くなった,猿 |
| 梗概(こうがい) | ある所に大金持ちととっても貧乏所帯があったって。それである時、大晦日ね、お正月がきて、明日もうお正月だのに、大晦日でもあるし、何にも、何にも食べるものもないし、もうしょんぼりね火を焚いて夫婦、おじいさんおばあさん座っているところに、宿借りに旅人がね一夜を貸してくれと来たわけさ。したら、一番はじめは金持ちの家に行ったら、もう大晦日でもあるしや、出来ないと言って帰されて。から、貧しい家に行ってあのあれしたら、じゃこんな家でもよろしかったらね、じゃ一夜ぐらい明かして下さいと言って泊めるわけ。泊めてね、もう大晦日といいながらね何の食べるものもない、何にもないしどうもすみませ んと言ってこっちはあれしている時にね、このおじいさんがあれさ、臼を、あ、臼だなかったかな(聞き取り不能)。とにかく、臼だったかね、何かね、臼をくれたはず。〔臼を〕。うん。この臼を挽く時ね、「今はご飯出なさいご飯が欲しいから」、また「お金が欲しいからお金出なさい」と全部言い付け通り出るわけさね。そしてみるみるうちにもう金持ちになってこっちは、家も建てるし、おじいさんおばあさん若くなるし。それから隣の人は羨ましがって、不思議がってね、「あんた方はもう最近こんな金持ちになっているけどね、どんなにして儲けているのか」と聞いたわけ。そしたら「こないだ来たおじいさんがね、宿を借りに来たおじいさんがこうこうして臼をくれたもんだから、自分のもう思う通り、自分の欲しいのは何でも出て来ますよこの臼は」と言ったら、「じゃあ私にも貸してくれ」と言って借りたわけさ、この人。借りて持って行って、したらもうよ、「ご飯出なさい」と言ったら塩が出たらしいよ、塩。〔塩が〕。うん。塩がもう出てね、一杯一杯出てねこれからあれだって、海に流されたとかね。うん、塩なが、海なって、こうもう、何か、この臼に座ったんで、座ったんでしょう、もうあれしていくから。そしてあのやけどになってね、こっちは尻赤くなってるって。そしてまた、きいきいきいきいしたもんだ、帰って、自分の家に帰って来ていたらしい、猿になって。うん、お尻は赤あなって。あんまり欲張ったもんだからね、塩ばっかし出て、塩に埋もれたそうだよ。(聞き取り不能)太陽の力であれしたんじゃない。お尻は熱くなるさね。そして立ったらもう赤くなっているからもうとんで家に帰って、猿になって帰って来たらしい。 |
| 全体の記録時間数 | 3:23 |
| 物語の時間数 | 2:55 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |