賭け盗人(シマグチ)

概要

「泥棒しん誠さわれ しみるする」この諺にも由来があるそうだ。首里の真嘉比という田の多い所に、子供が多く金はない家があった。そこの家の子は大変頭がよく上の学校に行きたがっていたが、親はお金がないので困っていた。しかし、親はあきらめきれずに「よし、私がどうにかお金を準備するから」と子供に言った。そこで夜、人の田芋畑に行って田芋を盗んでそれを売りに行った。それを何回も繰り返していたので、金持ちの畑の主人が我慢できずに山の上に昇って見張っていた。その畑の主人はこの泥棒が田芋を盗みに来てそれを売りに行くのを見て、「ああ、資金を作るためなんだな」と分かった。このようにその人は人の田芋代でお金を作って学費を出し続けていた。その子供が学校を卒業し仕事について儲けるようになり、何月何日にいくら盗んで幾らで売ったと、盗んだ田芋と掛けとして全部帳面に書きとめてあったので、そこの畑の主人に「お陰さまで」とお金を返しに行った。畑の主人が知らんふりをしていると、「実は、私はあなたの田芋を盗んで売って、それでお金を作って子供達を成功させることができました。これはこの子が成功する今まで、あなたが警察にも届けなかったお陰です」と言った。それから「泥棒はしても誠であればいい」と言われるようになった。取られた方も辛抱強かったし、取った人も誠であったからその言葉が出たそうだ。

再生時間:4:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O417516
CD番号 47O41C380
決定題名 賭け盗人(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 島袋盛善
話者名かな しまぶくろせいぜん
生年月日 19100831
性別
出身地 宜野湾市神山
記録日 19800228
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T24A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 大見謝先生から聞いた。
文字化資料
キーワード 泥棒,誠,首里の真嘉比,貧乏,学校,田芋を盗んだ
梗概(こうがい) 「泥棒しん誠さわれ しみるする」この諺にも由来があるそうだ。首里の真嘉比という田の多い所に、子供が多く金はない家があった。そこの家の子は大変頭がよく上の学校に行きたがっていたが、親はお金がないので困っていた。しかし、親はあきらめきれずに「よし、私がどうにかお金を準備するから」と子供に言った。そこで夜、人の田芋畑に行って田芋を盗んでそれを売りに行った。それを何回も繰り返していたので、金持ちの畑の主人が我慢できずに山の上に昇って見張っていた。その畑の主人はこの泥棒が田芋を盗みに来てそれを売りに行くのを見て、「ああ、資金を作るためなんだな」と分かった。このようにその人は人の田芋代でお金を作って学費を出し続けていた。その子供が学校を卒業し仕事について儲けるようになり、何月何日にいくら盗んで幾らで売ったと、盗んだ田芋と掛けとして全部帳面に書きとめてあったので、そこの畑の主人に「お陰さまで」とお金を返しに行った。畑の主人が知らんふりをしていると、「実は、私はあなたの田芋を盗んで売って、それでお金を作って子供達を成功させることができました。これはこの子が成功する今まで、あなたが警察にも届けなかったお陰です」と言った。それから「泥棒はしても誠であればいい」と言われるようになった。取られた方も辛抱強かったし、取った人も誠であったからその言葉が出たそうだ。
全体の記録時間数 4:16
物語の時間数 4:13
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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