その女の人は非常に働き者で、夫の家で10年程働いていた。しかし、そこの主人は女を作って、本妻を追い出した。女の人は悲しんで、足の向くまま歩いて行った。山原の山奥に一人で行った。すると、山奥の一軒家に灯りがついていた。そこへ行って泊めてもらった。そこに住んでいる男の人は、独身で炭焼きをして暮らしていた。その人のカマドを造ってある石は、女が見ると金であった。女がこれは黄金だよと言うと、男はこれは私が炭を焼く蔵の所にたくさんあると言う。これは宝だからと、明日、私も連れて言って見せてくれと頼んだ。あくる日、行ってみると、この人の炭焼きの蔵は全部黄金であった。それを二人で全部集めて家に持って来た。そして、夫婦になって家もきれいに造り、女中を使って良い暮らしをしていた。すると、そこへ男の乞食がいつも同じ時間に台所に来て物乞いをした。女中達が女主人に、物乞いが来ることを言った。それで、女主人は明日その人が来たら私に教えるようにと言った。あくる日、乞食が来たので、女主人に報告すると、女主人が見に来た。すると、それは自分の前夫であった。男は自分の前の妻を見て死んだ。女主人はそのことを今の主人に話し、主人はそれではこの人を丁寧に葬ってあげようと言って、庭に葬った。そして、毎朝、お茶を飲む時に最初につぐお茶をその人の所にかけてあげた。それを見た主人は、どうしてあなたは前の夫にお茶をあげるのかと聞いた。女の人はそうではない。一つ茶碗を飲むものではないからだよと言った。このようにして、後の主人は良い人で、いつまでも優しくて、この家はいつまでお幸せに暮らした。
| レコード番号 | 47O417022 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C366 |
| 決定題名 | 炭焼き長者(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 炭焼き長者 |
| 話者名 | 比嘉好子 |
| 話者名かな | ひがよしこ |
| 生年月日 | 19120920 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 宜野湾市 |
| 記録日 | 19780811 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T08A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 昔話は母や祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 働き者,夫の家,山原の山奥,炭焼き,黄金,物乞い,庭に葬った,お茶 |
| 梗概(こうがい) | その女の人は非常に働き者で、夫の家で10年程働いていた。しかし、そこの主人は女を作って、本妻を追い出した。女の人は悲しんで、足の向くまま歩いて行った。山原の山奥に一人で行った。すると、山奥の一軒家に灯りがついていた。そこへ行って泊めてもらった。そこに住んでいる男の人は、独身で炭焼きをして暮らしていた。その人のカマドを造ってある石は、女が見ると金であった。女がこれは黄金だよと言うと、男はこれは私が炭を焼く蔵の所にたくさんあると言う。これは宝だからと、明日、私も連れて言って見せてくれと頼んだ。あくる日、行ってみると、この人の炭焼きの蔵は全部黄金であった。それを二人で全部集めて家に持って来た。そして、夫婦になって家もきれいに造り、女中を使って良い暮らしをしていた。すると、そこへ男の乞食がいつも同じ時間に台所に来て物乞いをした。女中達が女主人に、物乞いが来ることを言った。それで、女主人は明日その人が来たら私に教えるようにと言った。あくる日、乞食が来たので、女主人に報告すると、女主人が見に来た。すると、それは自分の前夫であった。男は自分の前の妻を見て死んだ。女主人はそのことを今の主人に話し、主人はそれではこの人を丁寧に葬ってあげようと言って、庭に葬った。そして、毎朝、お茶を飲む時に最初につぐお茶をその人の所にかけてあげた。それを見た主人は、どうしてあなたは前の夫にお茶をあげるのかと聞いた。女の人はそうではない。一つ茶碗を飲むものではないからだよと言った。このようにして、後の主人は良い人で、いつまでも優しくて、この家はいつまでお幸せに暮らした。 |
| 全体の記録時間数 | 6:51 |
| 物語の時間数 | 6:40 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |