とても美人の娘がいた。その人は家族以外には顔を見せなかった。その評判が立っていた。昔は髪につける油を売って歩く人がいたが、その男がいつもこの美人を見たいと思っていた。そこで、その妹に「あんたの姉さんはとてもきれいだね」と油売りの男が言ったら、「そうよ」というので、「私に見せてくれ」とお願いした。妹が「私の姉は人には見られない」と答えると、「何とかして見せてくれ」と言う。それで、「じゃあ、私が庭でお腹が痛いよと言うから、その時に姉が出て来るから見なさいね」と言った。その男は油を売りに行くふりをして、そこから歩いていた。すると、娘が庭で、「お腹がいたいよ、お腹が痛いよ」と言っている所へ、父や母が出てきても「お父さんじゃない、お母さんじゃない。必ずお姉さんが出て来ないと家に入らない」と言った。それで、姉が仕方なく出て来ると、その油売りが「今度は見たよ、今度は見たよ。こんなきれいな人みたよ」と騒いだ。それで、この女の人は人に見られたからここには住めないと言って、糸紡ぎをしていた時の糸を体のどこかにつけて、家から出て行った。そして、首里から宜野湾を通って我如古の何とかいうガマに入った。しかし、ここにも住めないと言って、また普天間の洞穴に入って行った。家族は皆で糸の後をついて捜したら、洞穴に入った跡はあるが、捜してもいなかった。この人は普通の人ではなく、神だと言って、それからここは皆で崇めるようになったそうだ。
| レコード番号 | 47O417017 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C366 |
| 決定題名 | 普天間権現由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 普天間権現由来 |
| 話者名 | 比嘉好子 |
| 話者名かな | ひがよしこ |
| 生年月日 | 19120920 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 宜野湾市 |
| 記録日 | 19780811 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T08A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 昔話は母や祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 美人,油売り,お腹が痛い,首里から宜野湾,ガマ,普天間の洞穴,神 |
| 梗概(こうがい) | とても美人の娘がいた。その人は家族以外には顔を見せなかった。その評判が立っていた。昔は髪につける油を売って歩く人がいたが、その男がいつもこの美人を見たいと思っていた。そこで、その妹に「あんたの姉さんはとてもきれいだね」と油売りの男が言ったら、「そうよ」というので、「私に見せてくれ」とお願いした。妹が「私の姉は人には見られない」と答えると、「何とかして見せてくれ」と言う。それで、「じゃあ、私が庭でお腹が痛いよと言うから、その時に姉が出て来るから見なさいね」と言った。その男は油を売りに行くふりをして、そこから歩いていた。すると、娘が庭で、「お腹がいたいよ、お腹が痛いよ」と言っている所へ、父や母が出てきても「お父さんじゃない、お母さんじゃない。必ずお姉さんが出て来ないと家に入らない」と言った。それで、姉が仕方なく出て来ると、その油売りが「今度は見たよ、今度は見たよ。こんなきれいな人みたよ」と騒いだ。それで、この女の人は人に見られたからここには住めないと言って、糸紡ぎをしていた時の糸を体のどこかにつけて、家から出て行った。そして、首里から宜野湾を通って我如古の何とかいうガマに入った。しかし、ここにも住めないと言って、また普天間の洞穴に入って行った。家族は皆で糸の後をついて捜したら、洞穴に入った跡はあるが、捜してもいなかった。この人は普通の人ではなく、神だと言って、それからここは皆で崇めるようになったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:18 |
| 物語の時間数 | 4:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |