炭焼き太郎(シマグチ)

概要

ある所に、女と若者がいた。それで、その女に「あなたの夫になるのは何処そこの部落にいるから訪ねて行って夫婦になりなさい」と、神様のお告げがあった。それで、行って夫婦になった。今の仲宗根という所だと思う。一緒になって、男の子が3名、女の子が1名生まれた。それからそこは金持ちになった。主は炭焼きだったので、炭焼き太郎と言われた。そして、その人は目が見えなくなってしまった。それを嫌って、男の子3名が相談して、親を無人島に連れて行き、捨てようと考えた。それで、ご馳走を作り、そこへ連れて行き、「私達は魚を捕りに行って来ますから、待っていて下さい」と言って、自分たちは家に帰って来た。そして、酒を飲んで、「今頃は無人島で溺れているだろうか」と話をしていた。それを女の子が聞いて、「これたちは親を捨てたんだな」と思って、お粥を炊き、着物を持って浜に行き、「お父さん、お父さん」と呼んだ。このお爺さんは無人島で、潮が満ちて溺れかかっていたが、神様に「助けて下さい」と頼んだ。すると、大きな魚(イルカ)が寄って来たので、それに乗ると、浜まで連れて行ってくれた。女の子はそこに座り込んでいたので、女の子に「イルカに助けられたので、隣近所に話をして、牛一頭殺して持って来い」と言った。それで隣近所の人が牛を殺して持って来たので、それを少しずつ切り、海に投げ入れたら、イルカが牛を食べた。「何が残っているか」と聞いたら「頭が残っている」と言ったので、「それもあげなさい」と言い、投げるとイルカは頭を背中に載せて帰って行った。親が家に帰って来て、2、3年が過ぎ、親は息子たちを生かしておくと大変なことになると考え、米や粟を船にいっぱい載せて、「お前たちは何もかも作り物が出来ているから、沖縄本島に行って見て来い」と言って、行かせた。行く時に、娘に親が「今は船はどれくらい見えるか」と言った。「今は大きなカゴぐらいにみえると」と答えた。もう一回「どれくらい見えるか」と言ったら、「手のひらぐらいに見えると」と娘が答えると、「今だ」と言って、紙に船の形を欠いて、「これを手のひらに載せ、その船めがけて口で吹いて飛ばしなさい」と言い、飛ばすと、大風が吹いてそこで男兄弟は船から落ちた。宮古の大風はこの人達だという。息子たちが大風になったらしい。その後、娘と他の男が夫婦になり、その子が宮古のアカハチを倒した。仲宗根豊見親王になり、それが7歳の時、体がおかしくなり、粟の穂を切った時、その穂につく蝿を一匹、一匹殺してためた。それが後に、丈夫になり、豊見親王になり、八重山のアカハチも宮古出身だったが、7歳の時までそこで育ったが、とても強い者がいると八重山まで届き、米を替えられ、八重山に連れて行かれる途中に鬼になり、「必ずこの船を与那国につけないとこお船を壊す」と言ったので、与那国に船をつけたら、人を全部食べて一人だけ残り、この人が八重山に逃げて行き、「鬼がいる」と言ったので、大騒ぎになり、これを退治したのが仲宗根豊見親王だった。

再生時間:7:48

民話詳細DATA

レコード番号 47O416959
CD番号 47O41C364
決定題名 炭焼き太郎(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 城間トシ
話者名かな しろまとし
生年月日 19050314
性別
出身地 北中城村
記録日 19780811
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T06A09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 女と若者,夫,夫婦,神様のお告げ,金持ち,炭焼き太郎,目が見えない,紙に船の形,宮古の大風,宮古のアカハチ,仲宗根豊見親王,八重山のアカハチも
梗概(こうがい) ある所に、女と若者がいた。それで、その女に「あなたの夫になるのは何処そこの部落にいるから訪ねて行って夫婦になりなさい」と、神様のお告げがあった。それで、行って夫婦になった。今の仲宗根という所だと思う。一緒になって、男の子が3名、女の子が1名生まれた。それからそこは金持ちになった。主は炭焼きだったので、炭焼き太郎と言われた。そして、その人は目が見えなくなってしまった。それを嫌って、男の子3名が相談して、親を無人島に連れて行き、捨てようと考えた。それで、ご馳走を作り、そこへ連れて行き、「私達は魚を捕りに行って来ますから、待っていて下さい」と言って、自分たちは家に帰って来た。そして、酒を飲んで、「今頃は無人島で溺れているだろうか」と話をしていた。それを女の子が聞いて、「これたちは親を捨てたんだな」と思って、お粥を炊き、着物を持って浜に行き、「お父さん、お父さん」と呼んだ。このお爺さんは無人島で、潮が満ちて溺れかかっていたが、神様に「助けて下さい」と頼んだ。すると、大きな魚(イルカ)が寄って来たので、それに乗ると、浜まで連れて行ってくれた。女の子はそこに座り込んでいたので、女の子に「イルカに助けられたので、隣近所に話をして、牛一頭殺して持って来い」と言った。それで隣近所の人が牛を殺して持って来たので、それを少しずつ切り、海に投げ入れたら、イルカが牛を食べた。「何が残っているか」と聞いたら「頭が残っている」と言ったので、「それもあげなさい」と言い、投げるとイルカは頭を背中に載せて帰って行った。親が家に帰って来て、2、3年が過ぎ、親は息子たちを生かしておくと大変なことになると考え、米や粟を船にいっぱい載せて、「お前たちは何もかも作り物が出来ているから、沖縄本島に行って見て来い」と言って、行かせた。行く時に、娘に親が「今は船はどれくらい見えるか」と言った。「今は大きなカゴぐらいにみえると」と答えた。もう一回「どれくらい見えるか」と言ったら、「手のひらぐらいに見えると」と娘が答えると、「今だ」と言って、紙に船の形を欠いて、「これを手のひらに載せ、その船めがけて口で吹いて飛ばしなさい」と言い、飛ばすと、大風が吹いてそこで男兄弟は船から落ちた。宮古の大風はこの人達だという。息子たちが大風になったらしい。その後、娘と他の男が夫婦になり、その子が宮古のアカハチを倒した。仲宗根豊見親王になり、それが7歳の時、体がおかしくなり、粟の穂を切った時、その穂につく蝿を一匹、一匹殺してためた。それが後に、丈夫になり、豊見親王になり、八重山のアカハチも宮古出身だったが、7歳の時までそこで育ったが、とても強い者がいると八重山まで届き、米を替えられ、八重山に連れて行かれる途中に鬼になり、「必ずこの船を与那国につけないとこお船を壊す」と言ったので、与那国に船をつけたら、人を全部食べて一人だけ残り、この人が八重山に逃げて行き、「鬼がいる」と言ったので、大騒ぎになり、これを退治したのが仲宗根豊見親王だった。
全体の記録時間数 7:48
物語の時間数 7:48
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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