赤マタが人を騙したというのは、宮古でのことだそうだ。宮古の蛇は片目である。とても美しい女がいて、毎日、女の側に男が来て口もきかないで座っていた。そこで、女が隣のお婆さんに「毎日、私の側にきれいな男が座るが、入って来るのは分かるが出て行くのは分からない」と言った。「じゃあ、あなたはもう一回入って来る時に、針に糸をたくさん繋いでおいて、その男が来たら、すぐ目にさしなさい」と言ったので、その通りにしたら「やられた」と叫びながら逃げて行った。お婆さんにその糸を辿って行きなさいと言われていたので、その通りに行くと、浜の岩の下に行った。女は言われた通りに、遠くから離れて聞いたら、この蛇が「私は今日、人間の女に種を残して来た」と言うと、もう一匹の蛇が「人間は利口だから、あなたが種を残しても、浜に下りて、穴と穴の間を飛んだら種は下りる」と言った。女は良い事を聞いたと思って、三月三日に浜に下りて、穴と穴の間から飛んだら、タライのいっぱい蛇が下りた。それで、その時、蛇の片目に針をさしたので、今でも宮古の蛇は片目である。
| レコード番号 | 47O416957 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C364 |
| 決定題名 | 蛇婿入り(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 城間トシ |
| 話者名かな | しろまとし |
| 生年月日 | 19050314 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 北中城村 |
| 記録日 | 19780811 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 宜野湾T06A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 宮古の人から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 赤マタ,宮古,蛇は片目,美女,男,隣のお婆さん,針に糸,浜の岩,浜下り,三月三日 |
| 梗概(こうがい) | 赤マタが人を騙したというのは、宮古でのことだそうだ。宮古の蛇は片目である。とても美しい女がいて、毎日、女の側に男が来て口もきかないで座っていた。そこで、女が隣のお婆さんに「毎日、私の側にきれいな男が座るが、入って来るのは分かるが出て行くのは分からない」と言った。「じゃあ、あなたはもう一回入って来る時に、針に糸をたくさん繋いでおいて、その男が来たら、すぐ目にさしなさい」と言ったので、その通りにしたら「やられた」と叫びながら逃げて行った。お婆さんにその糸を辿って行きなさいと言われていたので、その通りに行くと、浜の岩の下に行った。女は言われた通りに、遠くから離れて聞いたら、この蛇が「私は今日、人間の女に種を残して来た」と言うと、もう一匹の蛇が「人間は利口だから、あなたが種を残しても、浜に下りて、穴と穴の間を飛んだら種は下りる」と言った。女は良い事を聞いたと思って、三月三日に浜に下りて、穴と穴の間から飛んだら、タライのいっぱい蛇が下りた。それで、その時、蛇の片目に針をさしたので、今でも宮古の蛇は片目である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:14 |
| 物語の時間数 | 3:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |