我如古の化け猫(シマグチ)

がねこのばけねこ

概要

我如古長柵(家の裏側の畑の名称)の青鳴き猫は女に化けて、男と夫婦になっていた。ある家のおばあさんが、高鳴チシーネータチガリスンドー高鳴チスナヨーと言ったら、私に言ってるのだろうかと猫は不思議に思った。ところで夫婦の間には子どもがあったが、その子が、父親に「お父さん、お母さんには、尻尾があるよ」という。父親は「まさかそんなことがあるものか」と叱るが「いいやある。それなら、お母さんが浴びている時に私が手引きするから見て下さい」という。言う通りに見てみると、猫の尻尾のようにあった。男が不思議に思っていると、猫は高鳴きした。それで 我如古長柵ヌ青鳴チ猫 高鳴チシーネー タチガリスンドー 高鳴チスナヨー 南ヌ風ヌ吹チーネー 北ンカイガッパイ 北風ヌ吹チーネー 南ンカイガッパイシュンドー と言って夫は猫を殺した。その時から猫が死ぬと松の木にさげるようになった。

再生時間:2:15

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民話詳細DATA

レコード番号 47O416861
CD番号 47O41C360
決定題名 我如古の化け猫(シマグチ)
話者がつけた題名 我如古の化け猫
話者名 島田キヨ
話者名かな しまだきよ
生年月日 19100614
性別
出身地 宜野湾市野嵩
記録日 19780611
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T02A14
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 我如古長柵,青鳴き猫,女に化ける,夫婦,子ども,尻尾,木に下げる
梗概(こうがい) 我如古長柵(家の裏側の畑の名称)の青鳴き猫は女に化けて、男と夫婦になっていた。ある家のおばあさんが、高鳴チシーネータチガリスンドー高鳴チスナヨーと言ったら、私に言ってるのだろうかと猫は不思議に思った。ところで夫婦の間には子どもがあったが、その子が、父親に「お父さん、お母さんには、尻尾があるよ」という。父親は「まさかそんなことがあるものか」と叱るが「いいやある。それなら、お母さんが浴びている時に私が手引きするから見て下さい」という。言う通りに見てみると、猫の尻尾のようにあった。男が不思議に思っていると、猫は高鳴きした。それで 我如古長柵ヌ青鳴チ猫 高鳴チシーネー タチガリスンドー 高鳴チスナヨー 南ヌ風ヌ吹チーネー 北ンカイガッパイ 北風ヌ吹チーネー 南ンカイガッパイシュンドー と言って夫は猫を殺した。その時から猫が死ぬと松の木にさげるようになった。
全体の記録時間数 2:28
物語の時間数 2:15
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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