墓から手(シマグチ)

概要

昔、コーシバカ(格子墓)と言って、真中に穴が二つ開いた墓があった。その墓に、物のけにとりつかれた男が中に入って出られなくなった。それから1・2週間たって、友達二人がそこで雨宿りをしていた。墓の中に入っていた男は、雨宿りをしているひとりの男のカタカシラを指に巻きつけて引っぱる。しかし、その男は大変に肝が座った人で、引っぱられて驚き、友達に「もし、この墓から何かが出てきて、ひとりかつかまえられたとき、君はひとりで逃げるか」と聞く。友達が自分の友達ひとりを置き去りにして逃げることはないと答えたので、それならば、自分の頭の後ろをさわってみるという。友達に言われた通りに、その男の後ろをさわってみると、何かがカタカシラをつかんでいるのを知って、とたんに逃げていく。ひとり残された男はカタカシラをつかまえている者に「お前は生身の人間か。後生の人間か」と聞く。墓の中で後生の人間だと答えたので、「何故、そこにはいっているのだ」と言う。墓の中の男は、急に頭がおかしくなって、どうしてはいったのか解らないけど出れなくなって困っているので、そこから出してくれと頼む。男は、金てこを持ってきて墓をこじあけ、内から出してあげる。中の男は、その男に感謝する。

再生時間:2:27

民話詳細DATA

レコード番号 47O416853
CD番号 47O41C359
決定題名 墓から手(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 大川盛信
話者名かな おおかわせいしん
生年月日 19150213
性別
出身地 宜野湾市野嵩
記録日 19780611
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 宜野湾T02A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 民俗
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 格子墓,雨宿り,カタカシラ,後生の人間
梗概(こうがい) 昔、コーシバカ(格子墓)と言って、真中に穴が二つ開いた墓があった。その墓に、物のけにとりつかれた男が中に入って出られなくなった。それから1・2週間たって、友達二人がそこで雨宿りをしていた。墓の中に入っていた男は、雨宿りをしているひとりの男のカタカシラを指に巻きつけて引っぱる。しかし、その男は大変に肝が座った人で、引っぱられて驚き、友達に「もし、この墓から何かが出てきて、ひとりかつかまえられたとき、君はひとりで逃げるか」と聞く。友達が自分の友達ひとりを置き去りにして逃げることはないと答えたので、それならば、自分の頭の後ろをさわってみるという。友達に言われた通りに、その男の後ろをさわってみると、何かがカタカシラをつかんでいるのを知って、とたんに逃げていく。ひとり残された男はカタカシラをつかまえている者に「お前は生身の人間か。後生の人間か」と聞く。墓の中で後生の人間だと答えたので、「何故、そこにはいっているのだ」と言う。墓の中の男は、急に頭がおかしくなって、どうしてはいったのか解らないけど出れなくなって困っているので、そこから出してくれと頼む。男は、金てこを持ってきて墓をこじあけ、内から出してあげる。中の男は、その男に感謝する。
全体の記録時間数 2:45
物語の時間数 2:27
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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