天仁屋
露頭詳細
- 地域沖縄諸島
- 島名沖縄島
- 位置名護市
- 地層名嘉陽層
- 時代新生代古第三紀始新世
- 解説砂岩と泥岩の互層からなる嘉陽層の露頭です。嘉陽層は沖縄島中北部の東海岸側に広く分布します。大陸斜面から海溝にかけて堆積し、プレートの沈み込みの影響を大きく受けたことが考えられる地層です。
底仁屋、天仁屋の露頭は褶曲や断層などの地質構造、様々な堆積構造を連続して観察できるため、地学的に大変価値の高い露頭として、国指定天然記念物に指定されています。
注意:天仁屋海岸の南端(バン崎)まで行くには、足場の悪い海岸を片道数km歩きます。潮位の低い大潮の干潮前後にしか行けません。時間を間違えると潮が満ちてきて戻れなくなる可能性があります。観察に行くには十分な注意が必要です。現地に詳しい人と行くことをおすすめします。
この露頭で見られる岩石鉱物
砂岩泥岩 sandstone
- 岩石大分類堆積岩
- 岩石中分類砕屑岩
- 岩石小分類-
- 主な構成鉱物石英,斜長石
- 採取年●●●年
- 解説嘉陽層の特徴である砂岩泥岩互層が観察できる標本です。
場所により砂層と泥層の割合は異なりますが、この標本では、砂岩が優勢で、泥岩は約1mmの薄い層として観察できます。
薄片においても、嘉陽層の特徴の砂岩泥岩互層が確認できます。写真の上部と下部は砂岩部で主に石英から構成されています。中央部は泥岩で、顕微鏡で観察しても細粒な粒子で構成されていることが分かります。
標本写真
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全体
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研磨面拡大
顕微鏡写真
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オープンニコル
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クロスニコル
国指定天然記念物
露頭マップ
- 沖積層
- 第四系(琉球石灰岩など)
- 第四系(礫層)
- 新第三系(島尻層群など)
- 古第三系(嘉陽層など)
- 白亜系(名護層など)
- ジュラ系(本部層群など)
- トリアス系(今帰仁層など)
- ペルム系(トムル層など)
- 貫入岩類など
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